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グワシ!怪作第2弾 楳図かずお、36年ぶりの音楽作品 2011年10月1日(土)14:55
(産経新聞) 音楽活動にも力を入れる恐怖漫画の巨匠、楳図(うめず)かずおさんが36年ぶり2作目となる音楽作品「闇のアルバム2」を発表した。作詞・作曲・歌唱のすべてを担当し、童謡からタンゴ、演歌、ロックと変幻自在のサウンドに乗せ、無垢(むく)な叫びにも近い歌声が聴き手に強いインパクトを与える“怪作”。楳図さんは「劇的かつ全体が重厚な物語になるような作品をめざしました」と語った。(岡田敏一)
おどろおどろしい作風とは逆に、飄々(ひょうひょう)とした明るく楽しいキャラクターで知られる楳図さん。音楽活動にも力を入れており、昭和50年に「おろち」や「漂流教室」など、自身の漫画作品名を曲名に冠した楽曲を収録した「闇のアルバム」を発売した。
あれから36年。「どこからも声がかからなかったんですが、今回、ご縁があって」と続編が誕生した。今作も自身の漫画作品「14歳」や、同作の主人公「チキンジョージ」が曲名に。
「基本、作詞が先でその後、ピアノで作曲」する方法で作ったが「作曲はね、近所の小学校の音楽室に窓から忍び込んで、そこにあるピアノでやったんです。堂々と入って行っちゃダメなんですよ。こっそりでないと!」。
そんな“努力”で収録曲全10曲の譜面を書き上げ、レコード会社も驚かせた。故郷の奈良県五條市を歌った童謡風の「わたしのふるさと」や、永遠のヒーロー、海賊を題材に「海賊ロックはしましま〜 しまのシャツ着たロックンローラー〜」と歌う自身のテーマ曲ともいえる「海賊ロック」が光るが、全体でひとつの強固な物語を構築する。
「最近の漫画には、強い物語がない」と一喝する楳図さんらしい作風だが、話は東日本大震災から傑作「漂流教室」へ。
「災害は子供や心の清い人を避けてはくれません。知性だけでは逃げられない。だから“強い子供であれ”との願いを込め、極限状態を子供だけで乗り切るあの作品を描きました。毎日、生死をかけて1教科ずつ学び、子供たちは強くなるんです」と楳図さん。異能の作家の強い問題意識は漫画でも音楽でも衰えることを知らない。
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