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アクセルとブレーキ踏み間違い多発 予防技術も続々登場 2009.12.10 印刷する
「S−DRIVE誤発進防止システム」【拡大】
年末に入り、オートマッチック車(AT車)でブレーキとアクセルを踏み間違える事故が相次いでいる。今月3日には幼稚園の園長が運転する送迎バスが暴走し、待機していた園児9人が重軽傷を負った。4日には佐賀市内のビリヤード場にワンボックスカーが突っ込み、運転していた30代女性が負傷した。ほかにも同様の事故は頻発している。専門家に事故防止の妙案を聞いた。
「踏み間違い事故」は別表の通り、毎年7000件前後も起きている。元自動車事故対策センター研究開発室主査の伊藤典幸・関東学院大准教授は「この種の事故が起きる理由として、何かしらの焦りが生じている、他のことに気がそれている、漫然としている−という状況が考えられます。いつ誰でも加害者になり得る危険性があることを自覚し、感覚的な運転を避けることが大事です」と語る。
そのための方策として伊藤氏は「アクセルやブレーキペダルの右足を動かすたびに一呼吸置いて軽く床とかかとを離し、『ブレーキOK』『アクセルOK』と駅員のように暗唱することも効果的です」と言う。
とはいえ、「慣れ」に支配されたドライバーとしては、物理的に事故を防ぐ対策もほしいものだ。実はすでに、いくつかの「アクセル/ブレーキ踏み間違い防止装置」が商品化されている。
停車時から時速8キロまでと、巡航時から停車までの時速16−0キロの範囲で急なアクセルの踏み込みを感知した際、自動的にエンジンをアイドリング状態にするのは、サン自動車工業の「S−DRIVE誤発進防止システム」(取り付け費別で8万円)。システムの作動時には本体が赤く点滅し、警告音も鳴る。視覚と聴覚にも危険を訴える仕組みだ。作動後は停車まで解除されないなど徹底している。
アクセルペダルを最大位置(ベタ踏み)まで踏み込んだ際、踏力が15キロ以上だとエンジンを停止するのはアールエフビイの「SDAS(エスダス)」(取り付け費込み20万円)。運転中に急にアクセルを踏み込むとペダルが重くなり、警告ブザーが鳴る。さらに踏み込むとエンジンは停止するが、時速約30キロ以上で走行している場合はアクセルを軽く戻すと再始動する。そのため、高速道路の走行に支障はないという。
ナルセ機材の「ナルセペダル」(取り付け費込み10万円)は、特殊な装置を装着することでアクセルの操作方法そのものを変えてしまうというもの。ブレーキペダルに乗せた右足首を右に動かすだけでアクセルペダルに力が伝わる。ブレーキとアクセルの操作方法が異なるため踏み間違いは起きない−という理屈だ。
“電子の目”で暴走を阻止するのは富士重工業の「アイサイト」(取り付け費込み20万円)。ルームミラーの両サイドに設置した2台のCCDカメラが常に周囲の障害物を監視し、あり得ない状況でアクセルが踏み込まれると、自動的にエンジンの回転数を絞る。この機能は走行中も有効だ。同社の一部車種に装備されている。
気ぜわしい年末、事故にはくれぐれもご注意を。もしも踏み間違いが不安なら、ここで紹介した装置の導入を検討してもいいだろう。
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